中小企業診断士に興味を持って挑戦を始めた頃、合格率が4割どころか3割を切ることもあると知りました。
一次試験は1日目と2日目に分かれており、経済学や経済政策に財務と会計、企業経営理論や運営管理と経営法務、経営情報システムに中小企業の経営と政策の試験があります。
当然ながらこれら全てを頭に入れて理解することが欠かせませんし、一次試験においては7科目全て合格しないと先に進めないです。
その為、効率的かつ無駄のない勉強方法が必要不可欠で、これは計画的に学習しなければ合格を目指すのは難しいと感じました。
まずは試験制度をよく理解し、学習の戦略を立てることが重要ですね!
目次
逆算して学習計画を立てました
一次試験の1日目に設けられている経済学・経済政策は、マクロ経済とミクロ経済の両方の領域に関する出題があります。
そこからアカウンティングやファイナンス、経営戦略論に組織論やマーケティング論など、段階的に内容が変化していく形です。
2日目の中小企業経営・政策は中小企業経営と中小企業政策なので、これを集大成だと思って、それまでの科目で合格を積み上げていく必要があると思いました。
ちなみに合格に要する学習時間は1000時間ほどといわれているので、逆算して学習計画を立てることにしました。
収入減による経済的な不安が懸念材料
仮にもし1年で合格を目指すとなると、1日あたり3時間くらいは学習に充てる必要があると分かりました。
しかし、仕事をしながら毎日3時間を確保するのは難しかったので、仕事を減らすか1年での合格を諦めることになります。
天秤に掛けて検討しましたが、仕事が減ると収入が減るので、収入減による経済的な不安が懸念材料です。
現在の仕事を続けるかどうか、自身の状況や将来ありたい姿を踏まえて、よく検討をしたいですね
科目の特徴を理解して戦略を立案
一方、1年で合格する必要があるかどうか考えてみたところ、急いだり焦る必要はなく、むしろ余裕が持ててじっくり勉強できることに気がつきました。
そこで学習期間を2年に設定して、2年間で合格を目指す計画と勉強方法を決めることにしました。
やはり試験勉強の基本は過去問題の取り組みで、いかに1つでも多く過去問をこなすかが重要だと思います。
これは中小企業診断士にも当てはまるポイントですし、特に頻出するところは重点的に学習するのが正解だと、実際に勉強したり試験に臨んで実感しています。
科目が多岐にわたるので、科目ごとの学習の時間配分も重要ですが、人によって得意不得意があるので絶対的な正解はないでしょう。
二次試験に関連する科目を重点的に
自分の場合は企業経営理論や財務会計がやや苦手だったので、これらの科目に多く時間配分しました。
何より頭に入れる知識の量がとても多く、二次試験とも関連する科目ですから、この考え方とそれに基づく勉強方法を選んだのは間違いではなかったはずです。
後々分かりましたが、情報量が多くて理解に時間が掛かる科目は、難易度も高くて中小企業診断士合格を阻む壁に思えます。
比較的難易度の高い科目に比重を置いて学習しつつ、頻出する論点も重視して学習する勉強方法で試験勉強をすることに決めました。
過去問や練習問題の学習を通じて、科目ごとの特徴を捉えるところがポイントですね!
完璧を目指す必要はない
中小企業診断士試験の合格ラインは60%以上の点数の獲得ですから、完璧を目指すのではなく、合格ラインをクリアする方向で取り組みました。
過去問に目を通してみると分かりますが、出題には頻出しているものとそうではないものに分けられます。
この過去問の分析と、傾向の把握は中小企業診断士の勉強方法においてとても大切で、学習の効率にかなり影響しました。
頻出する論点を中心に扱っている問題集だったりテキストを買い求めて勉強したところ、非常に集中的に学習できました。
他の試験とも共通しますが、100点満点を狙うのではなく、合格ラインを超えることを意識することで、無理なく効率的に学習を進められますね!
二次試験は一次試験との違いをよく理解することが重要
二次試験は中小企業の診断及び助言に関する実務の事例の1から4で、それぞれ人事を含む組織を中心とした経営戦略、マーケティングと流通を中心とした経営戦略などとなっています。
更に生産と技術、財務と会計を中心とした事例を扱うので、これらの対策も欠かすことができませんでした。
一次試験と異なるのは事例に基づく記述式の出題で、暗記してクリアできるほど単純なものではないことです。
そして出題の内容をしっかり読んで理解した上で、自分で考えて結論を出すことが求められます。
経営コンサルティングに関する基本的な知識も重要ではありますが、応用力がないと二次試験をクリアするのは難しく、やはり1つでも多くの事例を知って臨む必要があると痛感しました。
二次試験は対象となる事例の企業が置かれている状況を理解して、整理した課題からどのような対策をすべきかを導きだして助言するような内容です。
加えて二次試験には10分ほどの面接による口述試験もありますから、記述式の内容を覚えておき、どういった質問が飛んできても答えられるように備えることが必要でした。
一次試験はマークシート方式なので、各科目に関する知識頭に詰め込んで試験に臨めましたが、二次試験は筆記と面接ですから、自分としては一気に難易度が上がったように思えました。
言い換えれば、一次試験の対策や勉強方法はそれほど難しくはなく、試験勉強の基本さえ抑えておけば難易度が下がります。
問題は応用力が試される二次試験ですが、とにかく多くの事例を頭に入れるのに必死で、試験勉強の最後の方は1分1秒の時間に追われて記憶が曖昧です。
それだけ忙しかったですが、中小企業診断士に合格できたので努力が報われました。
最後はどれだけ事例を自分のものにできているかが勝負となりそうですね。合格おめでとうございました!
おわりに
以上が、中小企業診断士試験を学習された方の体験談でした。ビジネスの分野での活躍の幅を広げてみたい方は、検討されてみてはいかがでしょうか?他の方の勉強方法や体験談記事は以下にまとめられているので、興味が湧いた方は是非ご覧くださいね!
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