パパママキャリア編集局です。本記事は、2016年ごろに当社運営他サイトに掲載されていた記事を移転したものになります。
目次
ブランク10年の私でも、歓迎してくれた看護の現場
こんにちは!ブランク10年を経て臨床に戻った吉田です。
復職して思ったのは
「やっぱり看護はいいものだな~」
ということ。
今でこそそんな風に思う私も、臨床に戻る直前に採血恐怖症になり、自分の意思に反して手が震えたりして本当に不安でした。
そんな自分の復職体験や、復職した周りの看護師を見て気づいたことは、「成功する復職には2つのポイントがある」ということです。
今回は復職を考えているあなたに、その2つのポイントとブランク期間別の対策をお伝えします。
また、もしあなたが病院などで復職者のサポートをされている方なら、ブランクのある看護師がどんなことを感じているか、ぜひ知っていただけたらと思います。
なお、ここでいう復職とは、休職後や育児休業明けの復帰も含みますが、いったん離職してからの再就職を主に指しています。
この記事が、あなたの勇気をほんの少しでも後押しするものとなりますように。
潜在看護師の一番の不安は?
復職支援セミナーやイベントに通っていると、ブランクのある他の看護師さんと話す機会も増えてきます。
お互い、「復職怖いよー」と怯えながら仲良くなっていったりするんですが、だいたいここから始まります。
「採血が心配なんですよね~」
ブランク期間やその理由は様々ですが、復職を考えた時、最初に採血の不安が出てきます。
でも、この不安は表面的なもの。昔体が覚えた採血などの技術は訓練すれば取り戻せます。
採血について私の場合で言うと、温かく接してくれる(←非常に大事)職場の人のサポートもあり、採血恐怖症は「なんだったの?」というくらい、あっさり克服できました。3日目には2時間で50人の採血をこなせるように。
復職をためらうのは、採血できない、こなせないことが不安ではなく、もっと根本的な要因があるんです。
家庭との両立が困難である点や、労働環境も復職をためらう要因として無視できません。
私も最初に勤めた病院があまりに過酷で、日勤中倒れた経験があります。ナース服のまま処置室でバイタルをチェックされ、心電図をとられながら、過労死を身近に感じました。
ちょうど転職が決まっていた時期だったので、その後看護の世界から離れました。でも、その転職がなくても離職することになっていたかもしれません。
労働環境については、潜在看護師の問題がクローズアップされているので、今後行政、運営側の取り組みも期待されます。
ただ、復職者の立場からすると、労働環境は再就職先とのマッチングである程度コントロールできる要素。
希望条件にマッチする職場を、いかに見つけるかに注力した方が早道です。
では、採血などの看護技術の不安、労働環境への不満よりも、復職を阻むより根本的な要因とは。
「ナースコールが鳴るなか、時間毎の処置に追われたり、傾聴したり、検査出ししたり、同時並行で複数のことこなせるか…。そんな状況で医療事故を起こしそうで怖い」
そう、医療事故です。
ブランクによる不安は、ここに帰結するといっても過言ではありません。
看護師は国家資格です。専門性が高く、人命に直接関わるという責任の重さ、畏れ多さを看護師本人が一番知っているからこそ、復職が怖いんです。
でも、この「怖さ」を分かっていることって、医療者として大切なことですよね。
「医療事故が怖い」は大切な感性
よく「医療事故への恐怖を無くすには?」と言う視点で語られがちですが、解決策を聞いても「やっぱり怖い」と思いませんか?
ただ、「怖い怖い」と感じている状態は冷静ではありませんし、萎縮して他のミスも引き起こしかねません。それにものすごいストレスですよね。
医療事故への「怖さ」は、無くすものではないんです。
慎重さや倫理感、克己心に変換できる「種」として大切にしてください。あなたの看護師としての長所や強みに育ってくれる大切な資質です。
看護師のブランクは「空白」ではない
医療事故はあってはならないけど、いつ自分が起こすかも分からない背中あわせの毎日。その重圧たるや相当なものです。
私も過去、いくつインシデントを経験したか分かりません。思い出しても肝が冷えます。
そんな私が、ブランクが10年あったにも関わらず復職したのは、別な業種を退職することになったため。他の仕事をするよりも、やはり看護がしたかったんです。
医療事故は怖い、でも誰かが臨床に立たなければならない。
そんな風に思い、勇気を出して復職支援セミナーに申し込みました。
この結果、とある病院に縁がありました。そして、2ヶ月も経たないうちに業務をなんとかこなせるようになりました。
他のスタッフより多少時間はかかりますが、愚直に安全確認する毎日で、勘が戻りつつありました。
…と、過去形なのは、現在また臨床から離れてしまったからです。今度は家庭の事情です。
せっかく採用してくれた職場には申し訳ないことでしたが、本当に人生はいろいろあるもの。復職したと思ったら現場から離れざるを得ないことも起こったりするんですよね。特に、女性は男性に比べて多いと思います。
看護師の仕事がありがたいのは、やむを得ない事情があっても比較的よい待遇で復職しやすいこと。
私も落ち着いたらまた復職しようと思っています。一度復職してみて、心理的に復職へのハードルはずいぶんと下がりましたしね。
復職で入った病院は残業もほとんどなく、お給料も申し分ない職場でした。それに、相性もよかったのか入職2ヶ月たった頃「えっ、うちにきてまだそんなもの?もう3年くらいいるのかと思った」と言われるくらい馴染んでいました。
マッチングって大事だなと思います。
長い人生です。別な仕事への転職、結婚、出産、育児、介護など、なんらかの事情で、看護の現場から離れることもあります。
一旦一線を退いでしまうと、急流のようにめまぐるしく変わる医療現場に「絶対無理…」と足がすくんでしまいますよね。私がまさにそうでした。
でも、対策を立てれば大丈夫!それに何より、2025年Xデーが近づく今、あなたは求められているんですよ。
そもそも、「ブランク」といっても、その間あなたの人生まで空白になったわけではありません。
看護は人生経験が大きく関わってくる仕事。外の世界に触れたからこそ見えるものがあるはずです。
医療事故への「怖さ」を「慎重さ」に変換できるのと同じように、ブランクをあなたの強みにすることだってできるんです。
たしかに、前のあなたとは違うかもしれません。頭も体も心も、昔と同じとはいかず落ち込むこともあります。
でも、この点も解決策があります。ブランク期間別に相性のよい就職先をチェックしてみてください。その中で、あなたの経験や適性を活かせるところに絞り込んでいくんです。
復職後のあなたには人生経験を積んだ分、深みを増した看護ができる。私は復職しようとする元看護師のそんな力を信じています。
では、復職成功への2つのポイントと、ブランク期間別対策をみていきましょう。
ちなみに、ブランク期間別に状況をイメージしやすいよう、次のように童話の主人公を当てはめてデフォルメしています。
ブランク1~2年:シンデレラクラス
ブランク3~5年:白雪姫クラス
ブランク6~9年:眠りの森の美女クラス
ブランク10年以上:浦島太郎クラス
全てご覧いただいてもよいですし、あなたが当てはまるクラスだけ見て、後半の復職先の探し方に飛んでいただいても結構です。
それでは参りましょう。
あなたは何クラスですか?
復職に当たって乗り越えなければならない壁とその対策
復職は何をもって成功と言えるのか?
復職が成功したと言えるのは、採用された時ではありません。
では、何をもって成功と言えるのでしょうか。私が実際に復職してみて思う成功は、最低でも以下が達成されることです。
- 就職〜3か月目までに1メンバーとして自立できること
- ライフワークバランスが保てること
- 譲れないニーズが守られること(給与、休日、勤務体制など)
- これらが1年以上継続されること
この「1年以上継続」は、これからのキャリアアップや社会保障の点でも、意味のある数字です。頭の片隅に入れておいてくださいね。
復職成功の確率を上げる2つのポイント
さて、復職成功のコツです。
ポイントは次の2つ。
Point1 各都道府県の看護協会の復職支援セミナー受講
Point2 「あなたのブランク×適材適所=復職先」を提案してくれる転職エージェントのサポート
私が10年のブランクを経て復職しようと思った時、最初に行ったのは復職支援セミナーの申し込みと、転職エージェントへの登録でした。
一度離職して10年も経つと、看護の復職について相談できる人がいなくなってしまったのです。
とりあえず採血・点滴の手技をおさらいしたかったのと、職場については転職のプロにマッチする職場を聞いたほうがスムーズだろうと思ったんですね。ネットで検索して、看護師の転職エージェント大手4社に登録しました。
結果、私は2ヶ月の準備機関で復職し、復職後2ヶ月でメンバーとして自立できました。
あなたにブランクがどれほどあろうと、この2つを押さえると、復職が成功する確率がグンと上がります。タイミングも大事。急ぎすぎず、のんびりしすぎず、準備期間は3か月程度が目安です。
次に、あなたのブランク期間の特徴を押さえましょう。
ブランク期間別の特徴とその対策
ブランク1~2年 :シンデレラクラス
ブランクがあるといってもまだ知識も新しく、離職時と比べて体力的なギャップもほとんどありません。
技術もほとんど古くなっておらず、身体も仕事の流れを覚えているので、復職はスムーズです。
10年ブランクの私から見ると、羨ましい…。
ただ、履歴書や採用面接では、なぜブランクになったか、ポジティブに説明できるようにしましょう。
採用されやすくなりますし、採用後の職場での印象も大分違います。
人は最初の印象に引きずられるので、ここはよく練りましょう。
就職先は、全クラスのなかで一番選べる立場ですが、技術に心配があれば復職支援セミナーも検討を。
このクラスの方は、12時に舞踏会を抜け出しても、翌日また同じように踊れるシンデレラのようです。
ブランク3~5年:白雪姫クラス
出産・育児、介護、あるいは別な仕事へ転職した場合に空きやすい期間です。
医療の現場はそれなりに変わっていますが、知識も技術も比較的楽にアップデートできます。
体力もなんとか復職前と同等の業務をこなせるくらいで、働いている自分をイメージしやすいと思います。
仮死状態になってもすぐ息を吹き返した白雪姫さながら。
必須とまでは言いませんが、復職支援セミナーを活用すると安心です。
就職先も比較的選べます。できれば、復職者の採用を積極的に行なっている、教育制度がしっかりしている医療機関だとスムーズです。
また、あなたが臨床経験5年以上でこのクラスのブランクなら、看護専門学校の教員にもチャレンジできるボーダーライン。
看護専門学校の講師となって、講義を受け持ったり、実習指導する働き方も検討してみるのも1つです。
学生を通じて看護を学びなおしたり、看護師育成に関わることにやりがいを感じられる仕事。家庭との両立もしやすいです。
プリセプター経験などで育てることに喜びを感じた人は、キャリアを柔軟に考える材料としてリサーチしておくとよいかもしれません。
ブランクあれど、キャリアの幅を広げるチャンスのあるクラスです。
ブランク6~9年:眠れる森の美女クラス
このクラスは、復職が不安な一方、現場のテクノロジーの進歩にちょっとワクワクしてしまうグループです。
前の職場に戻るにも、知った人が少なくなっていたり、業務の流れが変わっていたりします。昔の常識が非常識になっていて戸惑うことも。
反対に、業務がスマートになっていたり、便利なツールが開発されていたりして「へえ~」と目を輝かせる場面もあったりします。
ブランク中育児に専念されていた方なら、慣れるまでの大変さの一方、社会と繋がれる喜びも感じられます。
このクラスにとっての復職は楽とはいえませんが、よい刺激を一番受け取れる時期でもあります。最も復職の妙味を味わえるタイミングではないかと私は思っています。
このクラスが復職を楽しみつつ、現場にキャッチアップするには、各都道府県の復職支援を積極的に受けること。
体力的な衰えも、否が応でも自覚してしまう時期です。分単位で複雑な業務をこなすのは荷が重くなってきますよね。
昔の経験を活かせて且つ、ブランク可の求人や、復職者への教育が手厚い病院に照準を定めてリサーチするのが肝要です。
ブランク10年以上:浦島太郎クラス
このクラスの方は自ら「浦島太郎」と名乗っているのではないでしょうか。
私は10年のブランクを経て復職しましたが、上には上がいました。復職支援セミナーで、20年、30年選手がいらしたんです。
ここまでくると、ブランクとか復職というより、遅れてやってきた新人看護師といってもよいかもしれません。
なんとも希望のある話ですが、それでも必要としてくれる場所があるんですよね。
必ず復職支援セミナーに参加し、事前学習と転職エージェントとの相談を併行していきましょう。
講義の内容が100%理解できなかったとしても、たとえ実習で何度も失敗しても、復職への大きな大きな一歩となります。
このクラスは、急性期より、流れがゆるやかな長期療養型の病院、個人のクリニック、ルーティーンで動く検診センターなどがフィットすることが多いです。
復職先の探し方と絞り方
復職先はどうやって探すの?
エージェントやハローワークを通さず、直接紹介がある場合も。信頼できる人からの紹介話であれば、基本的に前向きに検討されるとよいと思います。
紹介で回ってくる非公開の求人は、離職率の低い、比較的待遇のよい案件であることが多いためです。
ただ、そうしたツテのない人や、ツテに頼りたくない事情のある方もいらっしゃると思います。ここでは転職エージェントの利用を中心に、復職先を探す方法について解説しますね。
マッチングのコツは、リサーチ・リサーチ・リサーチです。
転職エージェントを最大限活用する
復職先を探すのは、大手の転職エージェントに登録するのをオススメします。
大手ということは、それだけ実績がありノウハウの蓄積があるということ。結果、良質な求人も集まりやすいんです。
ネットワークも充実しており、医療機関の裏話や医療の動向なども聞けたりします。
ブランクがあると、こうした情報にどうしても疎くなりがち。自己流調査の何倍も時間短縮できるのも、オススメする理由です。
しかも、転職エージェントのサービスは無料ですから、これを利用しない手はありません。
流れとしては、登録後、まず面談を受けます。
就職先に求めるニーズや、看護観まで踏み込んでヒアリングされたりします。ここはコンサルタントさんのリードに任せて大丈夫。
ただ、あまり経験のないコンサルタントだと、ヒアリングが浅かったり聞き漏れ、聞き忘れがあったりすることも…。
自分から細かく質問する、特に譲れない要望などは復唱する、不安だったら担当の変更も考慮してください。
担当変更はいいにくいことですが、「年齢の近い人に相談したいこともありますので」などとやんわりお願いしましょう。
面談は電話でも対面でもよいですが、時間がある人、面談場所が近い人は対面がオススメです。
コンサルタントに会った方が、キャッチできる情報が多い為です。
また、対面だとこちらから発する情報も自然と増えるので、あなたの希望する条件や不安材料などがより正確に伝わります。
復職先への希望は、コンサルタントにはできるだけ多く、そして譲れない点はしっかり伝えましょう。
事前に自分で書き出しておくと漏れがありません。
面談が終わったら、コンサルタントさんから求人の提案が来るのを待ちます。
いくつか提案されたら、次のステップ。提案された医療機関の口コミをチェックします。
病院クチコミサイトをチェック
患者様の口コミサイトもですが、ぜひチェックしていただきたいのが、実際に勤めていた人、勤めている人が口コミするサイト。
おすすめは「ナスコミ」。
私も昔勤めていた職場の口コミをしました。職場の人間関係、教育、職場内恋愛についてもアンケート項目があり、働いていた人の生々しいコメントが読めます。
口コミするとポイントがもらえ、そのポイントを使ってほかの病院の口コミを閲覧できる仕組み。
あなたも、他の方のために前職の率直なクチコミをしましょう。
採用後のギャップを最小限にするためには、このようなサービスをつかって、多角的にターゲットの職場を見るとよいです。
なお、離職した元職員が感情的な辛口なコメントをしていることがありますが、鵜呑みにはせずくれぐれも参考程度に。
不安があれば、コンサルタントさんに「こういう話を聞いたのですが、実際のところどうでしょう?」と投げて見てください。
実際に見に行ってみる
ここまででも感触がつかめてきますが、ターゲットが2、3件に絞れてきたら、現地にも足を運んで見ましょう。
立地から外観、街の雰囲気も見ること。通勤するのが苦痛になるような立地だと、本業以外のところで消耗してしまいます。
次に、可能なら院内に入ってみます。働いているスタッフの様子、患者様の様子などはいかがでしょうか。
肌で感じてみて、そこで働いてみたいと思えますか?
最終的にはあなたが「ここの雰囲気なら頑張れそうかな」と思えるかどうか。そんな直感も大切。「自分の感覚なんてアテにならない」という人、リサーチができてくると直感も磨かれてきますよ。
エントリー先が決まったら:履歴書の書き方、面接シミュレーション
コンサルタントは、採用されやすい履歴書の書き方、面接の予行練習もしてくれます。
ブランクがあっても、それをプラスに表現する知恵をお持ちなので、是非相談してみてください。
スムーズな復職1日目のために
採用通知が届いたら
おめでとうございます!いよいよ新しい出発ですね。
即戦力として採用されたシンデレラや白雪姫も、人生経験を期待される眠り姫や浦島太郎も、よいスタートを切れますように!
少なくとも一週間くらい前から、勤務に合わせた生活リズムへと整えていきましょう。
生活リズムを合わせるだけで、復職後の心身がかなり楽ですよ。
初日に持参すると良い物品
次に、持参するとよいものをリストアップします。
- 筆記用具
- 腕時計
- メモ帳
- ハンコ
- パンストのスペア
- クリアファイル
- 菓子折り
- その他、各人必要に応じて
復職初日のポイントは菓子折り。
菓子折りは、配属先の方々へのご挨拶で、話しのネタになりやすい地元で人気のものや、流行りのお菓子を持っていくと良いです。
私が復職した後に、同じく復職組の女性が採用されたんですね。
その人は、配属初日に焼き菓子を配っていて、お菓子をきっかけに複数のスタッフと会話していました。
その日いなかったスタッフにもちゃんと渡るようにして、もれなく全員とコンタクト。スーッと馴染んでいかれたのを見て、次に復職することがあれば真似しようと思いました。
こういうところは復職者の人生経験だな~と感心させられます。
焼き菓子の他、梅昆布茶を持参した復職者も。これも上手いなと思いました。
この差し入れは、病気療養を経て復職された方から。程よい酸味と塩っ気が疲れを取ってくれて、大人な気遣いだと好評でした。
管理者にとっても、人の機微が分かってチームの輪に上手に入ってくれる人材は有り難いですよね。
初出勤2日前チェックリスト
いよいよ初出勤!準備万端と思いますが、前日や当日に慌てないよう、念のため以下の項目を確認してみましょう。
- 天気予報
- 交通手段、路線情報
- 通勤服
- 持参物の確認
- 集合場所と時間
- 携帯の充電
- 爪切り
- 目覚まし設定
えっ、こんなの当たり前じゃないの?と思われるかもしれませんが、念には念を。
初日は、オリエンテーションや研修のケースが多いと思いますので、何か忘れ物があっても実害はほとんどありません。
ですが、私は復職する当日、うっかり集合場所の書かれた案内書類を忘れて、パニックになり遅刻しそうになりました。
このリストは、何よりあなたがリラックスするためのものです。
特に浦島太郎クラスは、張り切りすぎたり緊張したりして、普段はしないことをしてしまうことがあるので…。
もし、集合時間や場所に不明点があれば、勤務先に問い合わせましょう。
緊急時にはすぐ連絡できるよう、携帯の充電は抜かりなく。勤務先をアドレス帳に登録しておくと万全です。
爪切りは2日前くらいに済ませておくと、前日や当日に余裕が生まれます。しばらくメンテナンスもしなくて済むので安心。
当日は予定より1本早い便でいく、あるいは15分早く出発を。少し余裕を見て出かけると不測の事態にも対処できます。
復職は看護師としての次のフェーズ
浦島太郎は玉手箱を開けておじいさんになった後、鶴になってさらに300年生きたというエンディングをご存知ですか?
看護の現場に戻る時は、前とのギャップにひるむこともあるでしょう。でも、あなたのブランクには、人生経験がつまっています。その経験から、以前には見えなかったものが見えるはず。
復職は、看護師としての次のフェーズの始まりです。
あなたが復職する事情がどんなものであれ、あなた自身の力が引き出され、喜びのあるものとなりますようにと願ってやみません。
吉田ひな
看護師。内科勤務、作家秘書、個人看護師、医療コンシェルジュと異色の経歴を経てきました。その過程でカウンセラーとして20〜70代と幅広い年代、背景のクライアント述べ2880人のトータルヘルスケアをサポート。これまでの知見をもとに、幸せになるアイデアをより多くの人に発信するため、ライターとして活動しています。



